心
心
メンバーさんが「○○の、お土産です」と言って、お菓子を持って来てくださった日は、おやつの時間に本人さんに配ってもらっていました。
ある日「皆で、おやつに食べて」と菓子袋を、持って来てくれた人が居ました。
ご家族とは離れて、暮らされている方です。
ご家族と、一緒にどこかへ出かけられる事もありません。
そしてその菓子袋は4ヵ月も前に、賞味期限が切れていました。
長い間、大切に大切に保存していたお菓子を、思い切って!皆に持って来てくれたのです。
ご自分も、皆にお菓子を配ってみたかったのでしょうか?
言葉では、うまく表現できないメンバーさんです。
様々な憶測で、本意は計り知れません。
あわててスタッフは、そのお菓子とそっくりの菓子袋を探して、買って来て本人さんに配ってもらいました。
すると実に嬉しそうに、皆さんにお菓子を配ってくれました。
それ以来、おやつの時間は、全員のメンバーさんに当番制で配ってもらうようにしました。
知的な障がいを持っていても、本人なりのどんな思いが込められていたのかは解りません。
ただ、ただ私共の至らなさが、申し訳ない気持ちでいっぱいです。
みんなに公平に公平に!と、言って来たのに、公平ではなかったのでした。
本当に、ごめんなさい!
また、ひとつメンバーさんに教わりました。
まだまだ、ですな~…(。-_-。)
NPO法人まんぼう
寒風の中、咲き誇る赤い花。